韮崎へは411を使って行く。全線を走ったのは初めてだが、ただひたすらに長かった。そりゃもう峠道に飽きるぐらい。甲州街道で行けば2〜3ある峠を1つで行くんだからそんなもんなんだろうか。到着後はスカパーを見つつもとっとと就寝。
少々エア抜きをして左もやる。こっちは余計なことをやらなかった分、早かった。後は全輪のエア抜きをやって終了。他にもパーキングブレーキケーブルのブーツが切れているのを発見したり、オイルフィルターの位置にびっくりしたり、オイルフィルターを外すときに必ずコンプレッサーにオイルがかかるんじゃねーかとか思ったり、アーシングの配線を復活させたり、前輪の編磨耗を発見したりした。編磨耗は痛いな。タイヤ買ってアラインメント取らなきゃ。
作業終了後、試走。ペダルの感触がよろしくない。奥の方までグニッと踏み込めてしまう感じだ。エア抜きが甘かったかなあ。またやらなければ。
寮へは約束よりちょっと遅れて到着、いろいろと見せてもらう。平成2年式のVスペで外はグリーン、中はタン。電動物はパワーウインドウがついている(と言っても一回押しただけで自動で開け閉めというスイッチが無い)だけで、電動ドアミラーも集中ドアロックもなし、でもパワステはあり、という仕様。社外品らしき物は見あたらなかった。さすがにリアウインドウは透明感に欠けていた。と言うか後ろが非常に見難かった。来月の給料で幌を新調する、とは氏の弁。その後はバックスに行ったり、ブックオフに行ったり、運転させてもらったり、飯を食いに行ったり、裏道を教えたり、AWでちょっと走ったり、といった感じだった。氏は運転初心者と言うことで、初心者らしいアクセルワークと現状把握だったが、横幅の見切りはなかなかだった。放置自転車とミラーが当たるギリギリをしっかり通していたし。
ロドスタは一言で言うと「軽い」に尽きる。950kgという車重は、非力と言われるB6エンジンでも十二分に軽快に走らせることができるし、前軸重500kg及び後軸重450kgという前後バランスの所為か、変に振られることもなく安定感も一体感も天下一品。シフトもカチカチと非常に軽いしよく入る。B6も高負荷時の音はやっぱりアレなものの、7000ちょいまで綺麗に回って申し分ない。オープンエアも気持ち良い。不満を上げるとすれば、ブレーキの利きとパワステぐらい。でも、ブレーキは純正ならばこんなもんというレベルだし、パワステは自分の好みではもうちょっと路面の情報が欲しいな、というぐらいなので特に問題はない。と言うわけでこの車、非常に良くできた車だと私は思う。やっぱ軽いのは正義だ。特に変な癖もなく入門用にはもってこいだと思う。
とりあえず、サクサクと4輪ジャッキアップ。構造が比較的簡単な前からやる。まずは右。リザーバーに台所から拝借してきたラップと輪ゴムで栓をして、ブレーキホースにホースクランプをかましてキャリパーを外す。フルードの垂れは途中で止まって一安心。二段構えはやはり強力だ。しかし、空気入れをコンプレッサー代わりに使ってキャリパーからピストンを抜こうとしたものの、空気が脇から漏れて全く役に立たず。ピストンはピクリとも動かない。しょうがないので、キャリパーにもう一度ブレーキホースをつけて、リザーバーのラップを外し、ブレーキを踏んでピストンを押し出す。こっちはうまく行き、フルードはたくさんこぼれたものの、ピストン取り外しに成功する。フルードはホースクランプだけで何とか止まっているようだったので、リザーバーにラップは付けずにそのままに。
取り外したピストンは、しっかりカーボンがこびりついていた。ダストブーツの外側のサビもすごいことになっていた。キャリパーの中にも茶色いシミが少々伺える。こいつらを耐水ペーパーとスクレパーで除去しようとするものの、キャリパー側は完璧には行かず、ピストンの動きには直接関係ないからいいや、で落ち着く。ピストンの方はちゃんとゆっけが磨いた。後は指定箇所にシリンダキットに付いてきたグリスを塗って、順番に組み付けて終了。ダストブーツにキャリパーの汚れが付いた気がしたが、ピストンの動きに関係のあるところではないことから、大丈夫だろうと判断する。キャリパーは台所に持ち込んで水洗い、というのがやはり正解だろう。左も同様にやり、同様に終了。エア抜きを行う。
続いて後ろもやるには時間が足りないだろうという判断から、リアブレーキのOHはやらずにクラッチレリーズシリンダの交換を行う。クラッチレリーズシリンダはミッションとボディのちょうど間のところにあり、ネジは見えねーしレンチはロクに振れねーしという状態だ。とりあえず、インクラとバッテリーを外し、ホースクランプをクラッチラインのゴムホースの部分にかまし、シリンダを固定しているボルト2本を外し、シリンダから生えているホースのフレアナット2本も外して本体を取り出そうとしたもののホースが外れてくれず、結局出口側のホースをミッションに固定しているステーを外して、シリンダ本体を外す。シリンダは前に見た通り、ブーツを押すとフルードが染み出すという状況。使えないことはないが終わっていると判断されるべきだろう。
代わりに新品のシリンダにシリコングリスを塗り、元通りに組み付け〜ようとするもネジ穴が見えないので作業は非常に難航。フレアナットは付いたものの、シリンダ本体を固定するネジとホースのステーを固定するネジがなかなか入ってくれない。私は下に潜って挑戦したものの結局一本もうまく行かず、全部上からやったゆっけが入れた。うーん。感謝。その後サクサクとエア抜きを行うはずが、リザーバーを何度も空にしてしまう間抜けっ振り。そんなこともあって、エア抜きを終わったゆっけは約束ギリギリの時間に帰っていった。すまんのう。
残った私はとりあえずAWを地上に降ろしインクラを仮止めした後、バッテリーを持って原チャで山手台のイエロハ即ち黄色い帽子へ。乗っていたバッテリーは40B19Lだったが純正は34B19Lだったので、38B19Lを3kで購入。ついでに上がったバッテリーは廃棄してもらう。そのまま家に帰ってバッテリー取り付け。難なく終了、するはずがバッテリー付けた勢いでインクラを付けてないのにエンジンをかけようとしたり、バッテリーのステーの位置をインクラとあわせなきゃならない(インクラのステーをバッテリーのステーが兼ねている)のを忘れたり、アーシングのバッテリーのところの線がモゲたりした。アーシングの線も直そうとしたが、寒いのと疲れたのでガッツが足りず、エンジンをかけられただけで良しとしてしまう。よって試走もなし。あー疲れた。レリーズ回りはもういじりたくねー。
家に到着した後、帰り方が良くわからんだろうからと、AWで途中まで道案内することにし、ついでに戸塚カントリーとか程ヶ谷カントリーとかに寄り道する。途中、助手席側の窓が開かなくなってる事に気が付く。左右どちら側のスイッチでも開きゃしない。スイッチを押しても電圧計に変動がないところを見ると、何処かで断線なり何なりをしているんだろう。窓が閉まっている時に動かなくなったのがせめてもの救いか。寄り道後、環四の道端でちょっとダベって解散する。程ヶ谷カントリーにはさすがに二人とも驚いていた。
さて、メーターが来たのは良いがどうやって付けるか、である。水温計はどっち向きに水が循環しているかがわからないとまずいが、恐らくエンジンルームのラジエーターホースの上側になってる方に付ければ良いと思う。油圧ほど圧がかかってる訳ではないのだから、上から下へ流れるようになってるだろう。多分。一般的にセンサーを割り込ませるのはラジエーターのアッパーホース側だし。近くにウォーターアウトレットがあるのだから、ここにエンジンから出たばっかりの水が通ってることは明白だろう。
油温計はセンサーのネジが対応してるオイルブロックか何かを用意しなければならない。ただでさえ車高が低いこの車のドレンにセンサーを付ける勇気はない。油温計は恐らくトラストのエレメント移動キットで行けると思う。実際にそれでやってる人も見た気がするし。後はセンサーのネジの変換をすれば良いのかな。多分。他にも、オイルフィルターを何処に移設するか、という問題もある。やるからにはエンジンルーム内に、最低でもジャッキアップなしでアクセス出来るところにしたい。デスビの横に置ければ良いのだが、エンジンルームファンとかベルトとかがあるし。かといってバッテリーの近くにやるにはエキマニが邪魔だし。
油圧計は最初から付ける気がないのは前述の通り。しかし、他にもやらなきゃ行けない作業があるのに、取り付けは何時やるんだろうなあ(汗)。
洗車をしていると太陽が出てきたので、ついでに床を塗装してしまうことにする。と言うことでアクトへ直行。どの塗料か色々迷ったり猫罰氏から油圧が上がらずレベルゲージにオイルが付かないと電話がかかってきたりあおさんに電話で相談したりした上で、水性のアクリル塗料とハケを購入。あおさんはラッカーのヤツが良いと言っていたがスプレーしかなかったのでこれ。スプレーはマスキングが面倒なのよね。
家に帰って、まずはアンダーコートを剥がすときに地金が出てしまったところにサビ止め入りの塗料を塗る。両方のドアを開けっ放しにしていたのだが、作業に熱中しすぎた所為か有機溶剤の臭いで気持ち悪くなる。やっぱり風がないと開けててもあまり意味ないのね。乾燥させている間ずっと待っているのも暇なので、ドアを開けっ放しにしたまま家に帰って昼飯(爆)。戻ってくると表面はだいたい乾いていたし、重ね塗りには何時間待てとも書いてなかったので、買ってきた塗料を塗ってしまう。しかし、元々床に塗ってあった濃い青に似た塗料を買ってきたつもりが、塗ってびっくりコバルトブルー即ち空色。どのように頑張っても、同じ青だし〜という言い訳しかやりようがない。缶にも書いて有るだろうに、塗るまで間違いに全く気付かないとは自分でもびっくりである。まあどうせカーペットで隠すんだしと開き直って塗りまくり、買ってきたハケが細かいところを塗るにはデカすぎてそれなりに苦労するものの、大したミスもなく塗装完了。水性は臭いがないので気持ち悪くならないところがグッドである。
臭いがないから乾かしている間に運転してても大丈夫だべ、と考え一人乗り仕様のまま買い物に行く。移動中に左のドアからゴトゴトやらカチャカチャやらいろんな音がし始める。多分、中で何か部品が遊んでいるんだと思うが、何時ガラスが落ちて閉まらなくなるかとヒヤヒヤしまくりだった。こりゃ本格的にドアをバラさなきゃダメだな。買い物は、ストレートでホースクランプ、荏田のバックスでトキコのブレーキフルード(1.6k)を購入。後者はDOT-4のウエット沸点150度でも1リッターでこの値段というのはおいしいと思う。前に使ってたWAKO'Sのウエット沸点170度で1.8kは出来過ぎということで良いでしょ。
帰る途中にコックピット戸塚に寄る。前に買ったWAKO'SのDOT-4目当てで寄ったのだが置いておらず、もっと高いフルードばっかりを扱っていた。しょうがないので購入は保留。1リッターで1.8kと安い割にはウエット沸点170度とかなりおいしかったのだが、売ってないんじゃしょうがない。これに変わるフルードを探さねば。でも1k台のDOT-4ってほとんど見たことないんだよね。
K'sメーターからメールの返事が届いていた。AWだと温度計のセンサーの長さが足りないので、普通は2.5mのところ4mのセンサーを特注で作っているとの事。本来は1本3kらしいが、特別企画ということで2本で3kにしてくれるという。頑張れば2.5mでも届くかなと思ったが、安くしてくれるなら買っといた方が良いだろうと思いお願いする。納期3週間ほどかかるそうだ。
ゆにゅ〜やからメールが届いていた。92用のクラッチホースとEG6用のブレーキホースが入荷待ちとのことで、在庫がある分だけ先に発送で良いか、との事だったのでそのようにお願いした。というわけで、第一陣はAW用のブレーキホースとEG6用のクラッチホースだ。というわけで、まずはブレーキからだな。
K'sメーターHPに、2001年特別企画で油圧計&油温計&水温計の三点セットが14kと出ていたので、2〜3日悩んだあげくにメールで注文してしまう。デザインはもちろんブースト計と同じヤツだ。K'sのメーターは全部機械式なので、油圧計はオイルを室内まで引っ張ってこなければならないのが面倒というか私的にイヤだが、油温と水温でこの値段と考えれば安い物である。温度計の方は熱電対を室内に引っ張ってくるだけだし。純正の油圧計もよく動いてくれるし、どのメモリがどの値ということもわかってるし、ひとまずは付けないで良いでしょ。誰かに使ってもらっても良いし。
猫罰氏宅にマフラーを取りに行ったついでに92のクラッチホースの長さも測る。こっちはだいたい26プラマイ1cmぐらいだろうか。両方ともメジャーでいい加減に測ったので信用はならないが、だいたいの長さが同じというのがわかったのは収穫だった。これなら92用のクラッチホースも付くかな。
猫罰氏を連れて調布の東宝大工センターへ行く。私は空気入れと耐水ペーパー(#600)とスパイラルチューブを購入。後は広すぎる売り場をうろうろする。猫罰氏を調布駅近辺で降ろした後、私は東八のJマートとバックスへ。バックスに車を止めたのにも関わらず、そっちでは何も買わず(爆)、Jをうろうろした後エンジンオイルとフクピカを買う。オイルはまたもやネオSJ30。って、前に使った残りもあったなあ。そこから更に中山のストレート横浜店へ。物色中にあおさんから入電があり、Jマートにでも行かん?と誘われる。行って来たばっかりという旨を伝えると、国立府中インター近くの中古パーツ屋に行かないか、と誘われる。そっちは行ったこともないし行ってみたいと思っていたので行くことにする。ストレートでは結局ウォーターポンププライヤとプラスチック&ラバーハンマーを購入。他にも小さいラチェットとかが欲しかったが保留。まあ、徐々にね。
国立府中のパーツ屋(アップガレージ)へ移動。国立府中インターを降りてすぐとのことだったが本当にインターの近くで、入り損なうとそのまま中央道に直行というところにあった。あおさんに吉野屋の隣と予め聞いておかなければ危なかった。私が到着するとあおさんとBeAM君の乗るU12もほぼ同時に到着。ざっと見た感じ、ホイールやシートの類はなかなかの安さだったが、他はまあまあまたはちょっと品薄、という感じだった。細かいパーツの量がそれほどなかったのもちょっと残念。私は特に何も買わなかったが、BeAM君はでかいウーハーとアンプを買っていた。フィールド技研の燃調をちょっとだけいじれるヤツがあったが、ハーネスが別売りだったので保留。何回転ごとに設定できるかインパネを見てもわからないんだもんな。
その後、飯を食らって長々とダベって調布に行く。私はU12を運転させてもらう。ミッションオイルを日産純正ATFのCにしたとのことだったが、これがまた非常にグッドだった。シンクロがしっかり働いているというか、シンクロの摩擦をいい具合に感じながらギアを突っ込むことが出来た。暖まってないオイル特有の、飴をこね回しているような感触がないらしい。これで4リッターで3kちょいなら安い物である。最近はマニュアルミッションでも指定オイルがATFという車もあるようだ。うーん。いいなあ。私もやりたいけど、GL-5指定の普通じゃないミッションだしなあ。とりあえず、誰かやった人はいないんだろうか(汗)。
夜、猫罰&ソメンチ両氏とともに水戸へ行く。AWで行くのは無理なので猫罰号で。最初は猫罰氏に運転してもらおうと思っていたが、ソメンチ氏を自模りに行くだけで怖かった&酔ったので運転させてもらう。12時ごろ横浜出発。平日の夜中だから空いているのはわかっていたが、それでもびっくりするぐらい空いていて、国1、15号、6号と行って休憩なしで4時間ほどで着いてしまった。その後、ファミレスで飯を食らって偕楽園の駐車場で5時ごろに寝る。私はリアシートで寝たが、92はシルビアのごとくリアシートが凹んでいてフラットではないので、体勢を作るのに苦労しつつも意外にあっさりと寝てしまう。自分はそれほどと思っていなくても、運転に疲れていたんであろうか。
で、200kmほどノーマルの92に乗ったわけだが、なるほど入門用かな、と思った。それほど足もそれほど堅くなく、エンジンの特性も非常に扱いやすくレブまでフラットに回る、パワステも軽めで普通、と言った感じだが、逆に言うと足は柔らかすぎて、特にリアのロールが大きく踏ん張らない、エンジンが扱いやすすぎる(贅沢)、など面白くないと言えば面白くない。やはり、後輪駆動だった86と若者向けラグジュアリーカーというパッケージの呪縛は大きいなと感じた。若者向けだったらもうちょっと足が堅くても良かったと思うんだけどなあ。折角のTEMSなんだし。
BeAM君がBG8Z(ファミリアGT-X)を買ったというので乗せてもらう。やはり1.8リッターは余裕たっぷりで、軽いボディと相まって、ブーストを全然かけなくても普通に走れるほど。マフラーが変わっていた所為か、6000からレブの7000までは一気に回り、ブーストをかけてないのにかかっているように勘違いをするぐらいだった。しばらく踏んでからブーストのランプが点灯するのはいかにもターボと言ったところか。やっぱり良いなあこの車。羨ましい。
帰還後、猫罰氏の自宅前でベガをかける。これは汚れが落とせる液体ワックスという感じの商品で、ワックスを塗る時に汚れを落とせ、後は乾くのを待ってワックスを拭うだけ、という行程。効果はかなり良かったように思う。それまで数ヶ月間洗車をしなかったボディが見違えるように綺麗になった。ただ、猫罰氏の車と私の車をやっただけでなくなってしまい、それで一本1kというのはコストパフォーマンス的にどうかなとは思うが、これはこれでありだと思う。