ただ、このクラスの車は自分にはオーバースペックだな、と再認識したのもまた事実。公道を走るだけならエンジンも足も使い切れないだろうし、あれだけの長さのボディは私には大きすぎる。自分には、車重1t前後、排気量2l以下、全長4m以下、ってぐらいが丁度良い、となると、ハッチバックと2シーターぐらいしか選択肢がなくなるのが何とも言えないが、まあそんなもんだろう。
今回の件では、リビルト品はやっぱり当てにならんのかな、と思った。特にその部分の故障が多い、いわゆる弱点となっている箇所は、リビルト品で修理しても所詮は延命措置、と言う認識になった。みきおくんもR31時代に、パワステポンプのリビルト品が素早く逝った経験があるらしいし。そもそも中古品、ひょっとすると一度死んだのを修理したものに、新品並の耐久性を期待するのが間違ってるんだろうけど、それでも2年は早いよな。やはり新品の方が、それまで10年近く持ったわけだし、対策品になってるかも知れないし、その時に多少高く付いても、長く乗る気ならその方がベターだった、ってことだろう。まあ、勉強になったよ。
ちょっと経った後、気になったことがあったのでビスタに電話。さっきの電話で、デンソー以外のレトロキットは扱っていないのは聞いていたのだが、サンケンのレトロキットを使うことはできないかを、一応聞いてみようと思った次第。色々話を伺うと、それを使うことは可能ではあるようだが、電装屋さんではR-12仕様のままでの修理はやっていないのに加え、総修理費からレトロキットの値段を引いた値段は、1万少々ぐらいしか変わらないらしい。結局、R-12のままで修理できないのであれば、サンケンのそれを使うことはできないし、どっちのキットを使ってもあんまり値段が変わらないと言うことで、当初の予定通りで行くことに決定する。お手数を掛けて申し訳なかったが、おかげで気持ちよく修理をお願いできると言う物だ。
……。と、言い聞かせたいところなんだけど、やっぱりエアコンに一年90kとか掛かってるのは勘弁して欲しいよなあ。エアコン修理だけで合計300k近くだよ、マジで。これはやっぱり、学生風情にエアコンは贅沢だってことですか?ああ、タイヤも買わなきゃならないし、税金も払わなきゃならないし、秋には車検か……。ほんと、メゲそう……。
バイトを早引け後、その足でビスタへ。結局の所、レトロキットを適応するのは、故障がない状態で40kというのは変わらず、具体的な値段はコンプレッサーの壊れ具合に依るようだ。ビスタとしては、コンプレッサーのセンサー部分からのオイル漏れと、高圧側と低圧側の圧力が基準値から外れていたことから、コンプレッサーに異常があるんじゃないか、と言うことしかわからないらしい。センサーの所を直せれば良いが、部品が単品で出てくるかがわからないので、最悪の場合はコンプレッサーを交換することになり、その場合はレトロキット適応と併せて90kコース、とのこと。その値段を聞いた途端に脱力する私。やっぱそんぐらい行っちゃうんですか?
一応、この値段は最悪の場合と言うことで、電装屋さんに見積もりをもらって初めて具体的な値段がわかるらしい。と言っても、コンプレッサーを降ろしたりしなければならないので、見積もりをもらうと工賃が掛かってしまうんだが。また、レトロキットを適応しなければこれより安い値段にはなるが、R-12は高いし、コンプレッサーを降ろしたついでにやれば、別々にやるより安上がりになるので、長く乗るつもりならばついでにやってしまった方が良いんじゃないか、と言うお話だった。つまり、今後の選択肢としては、コンプレッサーを直してR-134a仕様に変換、コンプレッサーを直してR-12仕様のまま、エアコンは修理しないの三択となるわけだ。
いろいろと話を伺いつつ、どーすりゃ良いのかを考えていたが、結局、エアコンを直さないなんて選択肢は自分にないことに気付き、とりあえず見積もりをもらうことに決定。見積もり次第でレトロキットを適応するかを考えることにするが、レトロキット適応もやってしまうんだろうなと、自分でも思う。R-134a仕様にすると、ゴムホースをR-134aが徐々に通過してしまうようだが、1年でガスがなくなってしまうよりはマシだろう。ほんと、エアコンにどんだけ掛かるんだ?この車。
なお、リビルド品に関しては、修理の箇所がわかるわけではないらしい。特に、どの辺の消耗品は交換しなければならない、と言うように決まっているのではなく、ただ単純に修理して正常に動くようになっていれば、リビルド品として扱っても大丈夫なようだ。うーん、この辺ってどうにかならないものかなあ。物によって交換部品が決まっていて、このメニューをこなせば複数年保証、とかそーゆーものがあれば良いんだが。せめてOリングとかの消耗品は全交換を義務付けて欲しいところだ。そうじゃなければ、所詮は中古品と言うマイナスイメージは払拭できない、と言うか、私には所詮は中古品と言うイメージが付いてしまった。それとも、今回のパターンは消耗品以外のところが死んでどーにもならない、ってことなんだろうか。
日記を調べてみると、コンプレッサーを交換したのは2年前、2000年5月だった。えーっ、たったの2年で終了ですか?総額107kとか払って2年しか持たなかったりしちゃうんですか?コストパフォーマンスが悪すぎでしょそれ。どっかの電機メーカーの製品ならわからでもないけど、コンプレッサーが2年しか持たないというのは聞いたことがないぞ。それまでついてたヤツも10年以上持ったんだし、リビルド品ってこんなもんなんですか?リビルド品って、新品同様品じゃなくて、壊れたところを直して壊れてないところはそのまんまの中古品、と認識を改めろってことですか?そんなんで中古品より高くて、壊れて直したら新品の方が安くなるってんだったら、ただの中古品の方がマシなんじゃないんですか?勘弁してくれよほんと。私のことだから、一番最初にコンプレッサーが壊れたときにレトロキットの存在を知ってても、コンプレッサー直せば修理完了って考えてただろうなあ。勉強になったで済ませるにはちょっとしんどいなあ。これは。しかし、エアコンだけでどんだけ金が食われるんだこの車。
とりあえず、配管の継ぎ目に黒い物が付着していたことを報告。増し締めで対応しようとしたことを伝えたが、もしそこから漏れているのならば、Oリングの問題で増し締めだけでは解決にならないだろう、とのこと。1年前の修理で入れたガスがもう抜けるのは、やはりどこかに異常がある可能性が高いだろう、ただガスを足すだけじゃなく、Oリングと言う考えで一致。ひとまずAWを預けて具体的な見積もりを頂き、その後判断を決めると言う方針で行くことにする。うーん、安く済めば良いんだけど。
さらに、そのついでにキャッスルMPグリスの注文をお願いしようとする。が、でっかい缶でしか出てこないらしい。さすがにそれだけの量は、使い切れないのが目に見えているので注文は諦め、クラッチペダルのバネの所ならばモリブデングリスで代用できるかを聞く。と、まあ大丈夫だろう、とのこと。ペースト状ではなく、スプレー缶のそれと伝えるのを忘れたが、問題ないだろう。たぶん。
帰り際、思い立ってR-134aに変換する、いわゆるレトロフィットキットは扱っているかをたずねると、ちゃんと扱っているらしい。具体的な金額はその場ではわからなかったが、前述のエアコンの見積もりと含めて後日電話をいただけるとのこと。どちらにしろ、また100kコースというのは勘弁だ。
新たに追加した所は、純正の代わりが2本、エアフロのハウジングの使ってないボルト穴、左ストラットアッパー付近の水温センサーらしきもののステー、そしてスロットルボディのスロポジセンサーのコネクタ付近を各1本ずつの、計5本。ディスビの付近にもやりたかったが、簡単に外せそうなボルトがなかったので断念。純正のバッテリーターミナルは、適当な袋に入れてビニテで止め、バッテリー台の近くにタイラップ止め。他にも、バックパネルや右のストラットアッパーにもやりたかったが、新たに端子を買いに行くのが面倒だった、と言うより日が暮れかかってたのでこれで終わりにする。
その後、ちょっとしか走ってないので、効果があったかはまだ不明。1速での息継ぎがなくなったような気がするが、まだハッキリとそうとは言えないと思う。
続いてエンジンフード。全く同様の作業をこちらも行うのだが、スプリングの交換は楽だったものの、ロックの横方向の位置合わせに苦労する。交換後、一回閉めて試しにオープナーを引っ張ると、フードロックが外れる手応えがまるでない。……。何回引っ張ってもないものはない。……。開かない?このまま開かなかったらどうしよう、と考え始める私。ダメ元で、オープナーの裏のワイヤーを引っ張ったら何とか開いたものの、この方法も100%成功するとは限らないようだ。ロックの動きが渋いのかと考え、5-56を吹いても全くの無駄。試しに、ドライバーの柄をロックに押し込んでオープナーを引っ張ってみると、ドライバーはものの見事に半回転。フードロックが外れないわけではないようだ。……。つまり、フードを押し上げる力が足りない、と言うことか。
そんなわけで、オープナーを引きながらフードを持ち上げれば大丈夫なんじゃないか?と考えそのように実行すると、間違いなくフードが開けられることがわかった。どうやら、スプリング交換によってロックが硬くなっただけで、逆にフードは開きにくくしてしまったようだ。わざわざスプリングを元に戻すのも面倒なので、そのまま終了。開かないわけじゃないから、とは思うが、自分で引っ張り上げなきゃならん、というのは致命的な問題ではなくても相当イヤだ。エンジンフードを手で持ち上げる為には、トランクを半開き以上にしなきゃ手が入らないし。まあ、一人で開けられるだけまだマシか。どーにかして、フードを持ち上げる力を増やせんもんかなあ。
私もたびたび運転させてもらい、峠道を堪能したが、それは明らかに、とってもロドスタが欲しくなる罠だった。ブレーキングで鼻先を入れるとスッと荷重が乗り、そこからのアクセルオンは気を使う必要がまるでない。足は、ロールの行きも帰りも丁度良く、S字でも全然左右に振られない。相変わらずの軽いボディ、フケは悪いが扱いやすいエンジン、完璧なシフトフィール、何よりオープンのこの上ない開放感。後はブレーキ強化とパワステ撤去で完璧だ。バッテリーが高いのさえ何とかなればと思うが、そのぐらいは致し方あるまい。マツダ侮り難し、である。こんな車が最近じゃあ30ぐらいから買えてしまうのだから恐ろしい。
移動中、この日はCDを忘れてきたのでラジオを聴いていたのだが、伸びたオートアンテナがけっこう派手に動いているのをミラー越しに見てしまう。車を停めたときに試しに手で動かすと、ガタがあるとかそーゆーレベルではなく、グラグラする。……。これって、そのうち根本から折れるんじゃないの?そのうち、他車種の純正に採用されているようなホイップアンテナにでもして、オートアンテナは取っ払ってしまおうか。
ゆっけんちに戻り、洗車。結局、就職活動中は一回も洗車をしなかった。洗車をしていると、泡が窓から室内に入ってしまうのを発見する。窓を押してみると、普通にガラスを押し込めてしまう。どうやら、窓の建て付け調整をしなければならないようだ。助手席のサイドサポートの部分にシミらしきものがあったので、雨漏りしている可能性も否定できない。これは早々にやらなければ。
洗車後、右ドア開口部後ろ端のサビを、サビチェンジャーとかしても全然なくならないなあと思いつつ眺めていると、ボディとリアフェンダーの継ぎ目の溶接されているはずの部分から、水が染み出しているのを発見する。反対側の同じ所を見ると、そこはしっかり止められている。もちろん、水の染み出しもない。……。つまり、溶接が何らかの理由によって剥がれてしまった、と言うことだろうか。流れていた水の進入経路は……サイドシルか。サイドシルは水路になっているし。いやー、道理で開口部のサビを殺しても殺しても増え続けるわけだ。裏側から浸食されてたんじゃ、そりゃ表だけ処理しても無理だっつーの。
何はともあれ、そうなった原因を追究するべく、サイドステップを左右とも外してみる。と、左は何ともなかったが、右は継ぎ目の見えない部分で一度折れたのを、ガムテープ等で補修してあった。さらにその下のボディに、縦方向に亀裂が入っていた。サイドシルの後ろ端も、下から何かに突き上げられたように凹んでいる。って、これは私がウマの上にボディを落としたときのヤツだ。しかし、私にサイドステップを修復した覚えはない。開口部のサビは車体を落とす前からあったし、既にここはぶつけられた経験があり、その頃から溶接が剥がれていた、と考えるのが妥当だろう。サイドステップより上には、何かに当たった形跡がない、と言うことは前オーナーが縁石か何かにぶつけた、てな具合だろうか。……。うーん、どーしたもんだろう。板金してそれほど掛からないんだったらやりたいけど、果たして直せるもんなんだろうか。それとも、このまま放置か?
とりあえず、今この場でどーにかなる問題ではないので、右前のインナーフェンダーをめくってゴミをある程度かき出した後、サイドステップを装着して終了。右と左のネジの使い方が違ったのも直しておいた。改めて、前のオーナーが随分といい加減だった、と再認識した。やれやれだぜ。