その後は、超久しぶりにTバーを開けて走ってみる。前に外して走った日はもちろん覚えていない。1年以上は経ってるだろうか。外したガラスを固定するバンドは取っ払ってしまったので、ガラスはシートの後ろに放置。確かに、Tバーを開けると開放感が違う、と言うのもわからではないが、運転していると空が見えるわけではないし、かと言って上を見るわけにもいかないので、余りその恩恵は感じないな、と言うのを再認識。オープンのように後ろに風が抜けるのなら良いんだけど、そいつは無い物ねだりってもんだし。やっぱ埋めちまっても未練はないかなー。
まずAW純正は、シフトケーブルのブラケットからレバー上端までの上半分が113mm、ブラケットからレバー下端までの下半分は80mmで、シフトノブ部は前方向にオフセットされている。ここで言うオフセットは、メガネレンチ等と同じように、先端と柄の部分が一直線上にはないが平行であることを指す。SW後期純正は、上半分が93mm、下半分75mm、オフセット方向は右前である。こちらには、シフトブーツが根本まで落ちないよう、傘が付いている。両者の長さを比較すると、上半分はAW純正のネジ山の下の段差から上端までの20mm、下半分はブラケットの穴の半径分である5mmだけ、SW後期純正が短くなっている。
組付けは、バラしをそのまま逆にやっただけ。シフトレバーのボール部にはMPグリスを塗らなければならないが、有機モリブデンのスプレーグリスで代用。ペースト状ののグリスが好ましいのだろうが、塗らないよりはマシだろ、といういつものパターン。こちらも手こずった箇所もなく、指をグリスまみれにしつつ、あっけなく終了する。
一番の心配だった他部との干渉はやっぱりあった。シフトノブとサイドブレーキレバーは、干渉はしないものの、5速やリバースに入れた状態では隙間がないに等しい。バックで坂道発進するときは、難儀ではないが普通にサイドブレーキを下ろせない状態だ。ノブとは別に、レバー本体もセンタートンネルと派手ではないが当たっているようだ。触った感じでは、シフトケーブルブラケットの溶接部に当たっていると思われる。さらに、シフトノブがでかい所為で、ニュートラルでもサイドブレーキを引くと手の甲にノブが当たる。重いノブだけに、思い切りやると少々痛い。
その代わり、レバーが右方向にも曲がっているおかげで、交換後の2速が交換前の4速と言うぐらいの位置まで、シフトノブがドライバーに寄った。さらに、シフトチェンジ時には手首に加えて腕の力も使わなければならなかったのが、短いレバーのおかげで、手首の動きだけ、あわよくば指の力だけでできるようになった。シフトノブの重さの所為かもしれないが、シフトフィールが重くなったイメージもない。シフトレバーが干渉すると言っても、シフトが入らないと言うレベルとは程遠いし、1200円と言う値段を考えても、私的には大満足である。やってみるもんだなあ。
その後、洗車する気になったので洗車。かまくらみちに出来たパーツオフに寄り道しつつ、ドリームじゃんぼでやろうと思ったが、平日のクセに10台以上の車でひしめき合っていたので、ムー横の洗車場にする。こっちは閑古鳥もいいとこだった。雨漏りするかと思ったが、今日はせず。この前吹いたシリコンが効いたのか、洗車スペースの傾斜がない所為かは不明。ついでに、シートを外してフロアの掃除機がけ。吸い込みの力弱さに閉口しながらも、こんなもんかと言うレベルまではやる。サビチェンジャー、買わなければ。
型番はタツさんのページにあった33503-17100を拝借。在庫ありで、今日の夕方には届くとのことだったが、営業時間中には取りに行けないので、明日の朝に行くことにする。バイトに行くには時間が早かったので、湘南台の共販だったら取りに行こうと思ったが、保土ヶ谷のでかいとこだった。無念。ちなみに値段は1190円。この値段だと、シフトレバーの加工に使って失敗しても全然痛くない。シフトケーブルのブラケットを移動するのだって、ディスクグラインダーで切って溶接し直すだけだし。実は社外品も純正加工品、だったりして。
続いて、Tバーの水路が結構汚れていたので掃除。その途中、ガラスの下からピラーの方への水路に水が通って行かず、すべて塞がっていることに気付く。何かが詰まっているのかと思いきや、掃除しても一向に水が通らないところを見ると、元々塞がっているもののようだ。ウェザストリップ交換前は水が通っていたから、その辺の対策がなされたんだろーか。で、その水路を使って排出されるはずの水は、水路の穴を乗り越えて、ガラスとウェザストリップの接合面を抜けて、窓ガラスの方まで流れていた。その部分は溝らしい溝はないものの、一応、室内には入ってきてはないようだ。……。これって、車が前か後ろに傾いたら、室内に入って来るんじゃないの?と言うことは、その溝を溝らしく加工してやれば雨漏りしないってことなんだろーか。ウェザストリップを削って水路にするのは失敗が怖いし、シーラーか何かで室内側に来ないように土手を築いてやるのが一番かなあ。そんなことを考えつつもその場は何もやらず、買ってあったのを思い出したシリコンスプレーを、ウェザストリップに塗りたくって終了。
作業中に隣の車が居なくなったので、運転席を取り外し、ずっと放置していたフロアのサビ処理をやろうとする。が、サビチェンジャーが固体に変化しており使用不能。掃除をするにも手段がないので、そのまま運転席を取り付ける。サビチェンジャー買って来なきゃならんなー。
後は、クラッチペダルのバネは買ってあるもののどーしよーかと眺めて、カバーを外すのが面倒そうだとメゲたり、遙か昔にネジれてるのが気になって直したものの全然ホールドしてくれなくなったシートベルトを元に戻したり、油温計のセンサーはどーやって引き回そうか考えたりした。
夜、シビックで自模りに来てもらう。リアもアッパーマウントの角度合わせで苦労したらしい。合わせマークを付けたら、一発だったそーだ。前後ともHTSになったシビックは、すっごくしなやかな足になっていた。良く粘ると言うか、とにかく跳ねないので、曲がる安心感と踏める安心感が両方ある。4本で40kしないと言う値段からしても、HTSは素晴らしい。設定のある車が羨ましい。また、前だけHTSだった時に比べて安定感が全然違ったことから、ショックは前後セットで考えなければならないことも改めて実感した。AWの足もなんとかしなきゃなあ。
バイトが終わったゆっちと飯を食いに行った後、まずはAWの作業。オイルフィルターを自分で交換するのは、実は初めてだったりする。リアをスロープで上げてオイルを抜き、抜けきったところで今度はフィルターの取り外し。そのまま外すと、フィルター内部に残ったオイルがエアコンのコンプレッサーに被る、というのはわかっているので、ペーパータオルを布いておく。フィルターをレンチで回し、さらに手で少々緩めると、堰を切ったようにこぼれ出すオイル。あれっこんなにたくさんフィルターの中に残ってるもんだっけ、と思っているうちに、寝板代わりのじゅうたんにはオイル溜まりができていた。……。とりあえず、オイルがこぼれきるのを待って、フィルターを交換。しかし、フィルターを外す時にまたオイルをこぼし、着ていたパーカーにヒットさせてしまう。……。まあ、汚れるのは気にしないから良いんだが。続いて、こぼれたオイルの後処理。コンプレッサーに布いたペーパータオルでコースが変わったオイルは、エキマニに掛かりまくったようだ。このまま放置して燃えたらマズいので、ブレーキクリーナーで掃除。最後にオイルを入れる。
ゆっち曰く、フィルターの所にオイルが溜まるように上げちゃったのが失敗だった、とのこと。フィルターはエンジンの前側に真横に付いている。上げたのは、フィルターが付いているのとは逆の、エンジンの後ろ側。フィルターの口は上を向いているから、エンジン内部のオイルが全部抜けていれば、フィルターを外してもオイルは出てこないはず。でも、オイルがだばだば出てくるってことは、フィルターが底になった状態でオイルが溜まってた、ってことだ。次回は前側を上げれば、すんなりと行くんだろーか。まあ今回は、コンプレッサーにオイルを掛けない、と言う目標は達成したから良しとするか。でもやっぱり、オイルフィルターを移設したいところだ。油温計がハッタリじゃなくせるし。
シビックは、ディーラーでオイル交換のついでに作業をお願いする、と言う当初の方針をゆっちが思い出したことにより、自分らでやるのは中止。湘南台のディーラーへ。オイル交換のついでにボルトを緩めるのを頼んでいた。が、14mmの方を回したらネジ切れたらしい。回そうとしていた17mmはロアアームに溶接してあるそーな。そりゃ、17mmは回らんわなあ。結局、ロアアームはディーラー持ちで新品交換、と言う話になっていた。羨ましい。まあ、私は前ショック交換の苦労話がウケたので満足なのだが。
最初に行ったjmsでは発見できず。コックピットでもないと言われてしまうが、アストロプロダクツにはあるんじゃないかと言われ、そのまま直行。藤沢のアストロの存在をすっかり忘れていた。アストロでは5種類ぐらいあった。その中で、上下爪一本のが3つ入ったヤツを、爪が厚くてバネの間に入れにくかったものの入らんことはなかったので、ゆっちは迷わず購入。帰って早速バネを縮め、アッパーマウントを外し、ショック分離。バネの渦巻きが小さいため、スプリングコンプレッサーの爪がショックに干渉してすんなりとは抜けてくれなかったが、少々強引に引っこ抜く。純正の太さですらすんなり行かないのに、倒立型のショックにはどんな苦労が待ってるんだろーか。考えたくないところだ。
とっととショックを入れ換え、バネも元に戻し、車体に取り付け。ところが、下側のショックが刺さっているアームとロアアームを接合するボルトが入らない。アッパー側は普通に入っている。調べてみると、ショックの下端とそれが刺さるアームとの間の、合わせマーク(と言うより位置合わせ用凹凸)がズレていた。サービスマニュアルを調べてみると、ショック本体とアッパーマウントの角度は61.3度±3度、と決まっていた。SSTを使って合わせろ、と書いてある。……。マジですか?しかも、バネを縮めないとアッパーマウント回らねーじゃん。バネを縮めるのは大変な上に、どーやってその角度を合わせろと?そんなSSTは当然持ち合わせてない。仕方ないので、アッパーマウント裏側のバネの先の形に掘られている溝に、バネをその通りに合わせれば、当然角度は合うだろうと考え、そのように実行。最初はアッパーマウントが回ってズレてしまったが、2回目は回らないようにやり、見事成功。ホッと胸をなで下ろす。
その勢いに任せて左側も交換。同様の方法でアッパーマウントの位置を合わせ、組み上げる。が、アームにストラットを差し込み、凹凸を合わせたところ、アッパーマウントのボルトは穴とまるっきり関係ない所に居た。もう一度バネを縮めて確認しても、バネとアッパーマウントはズレていない。バネの先はしっかりあるべき位置に居る。……。何でアッパーマウントの裏側をバネの形にしておきながら、それに合わせるとアッパーマウントの角度が合わねーんだよっ。溝は飾りか?ショックが社外品だからか?それとも純正でそーなってんのか?もしそーなら、ホンダは何考えて作ってんだ?あー、バラす前にアッパーマウントとバネに合わせマークを付けておくべきだった。信用すべきものを誤ったわ。
使う用事がなければウマに乗せたまま後日に持ち越し、と言うこともできるのだが、翌日に使う予定があるので、今日中に組まなければならないらしい。と言っても、他に角度が確実に合う方法は持ち合わせていない。日もかなり西に傾いている。ガッツも切れ気味だ。しかし、他に方法がなければしょうがないってことで、最終兵器「目分量」に頼るハメに。一回目はやはり目分量、惜しいと言うにはほど遠いズレ。それを考慮に入れ、2回目の挑戦。これで入らなかったらガッツが尽きる、と言う雰囲気が漂う中、念入りに位置を決め、慎重にバネを戻す。ボルト穴を合わせるゆっち。ボルトの頭をプラハンでひっぱたく私。ボルト貫通。助かったー。いやー、人間の目分量ってやっぱすげー。
その喜びに浸る気力もなくなりつつあるので、とっとと片付け。一緒にやる予定だったリアは保留。勉強になったっつーか、私はホンダが嫌いになった。一番大変なバネ縮めを、一日でこんなにやるハメになるとは思わなんだよ。しかし、ほんとに純正の状態で、アッパーマウント裏の溝は合わないのだろーか。そーじゃないことを願いたいんだがなあ。紛らわしいから、せめて溝のないアッパーマウントを使ってくれ。
静かだと思っていたマフラーだが、意外にうるさいことに窓を開けている時に気付く。焼きが入ったからか、ただ気付かなかっただけかは不明。低回転ではそうでもないんだが、3000辺りから高めの排気音に加えて、何かが共振するようなビビリ音が聞こえてくる。公称では、それほど音量は変わらないはずなんだがなあ。それとも、音の大きさは変わってないけど、音質が聞こえやすくなってる、と言うことなんだろうか。一回、外から確認してみたいところだ。