ある日、エアコンから冷たい風が出なくなったと同時に、A/CスイッチのLEDが点滅し出す。これはコンプレッサーが何らかの理由でロックしたことを示すものだったらしく、当時はエアコンに関する知識は皆無だったので、ビスタに入院。当初はコンプレッサーが死んだだけかと思いきや、電磁クラッチも焼き付いてた。コンプレッサー本体はリビルト品。110kコースだっただろーか。
コンプレッサー交換から1年で、今度はエアコンのガス漏れが発覚したので、ビスタで色々まとめて交換してもらう。自分でやってもよかったが、ガスを回収して貰ったり何なりが面倒だったのでパス。交換したものは、エバポレータサブ、エキスパンションバルブ、レシーバ&ドライヤASSY、クーラーチューブ×3等。それに新たに突っ込んだガス4本。これで、エアコン周りで頻繁に壊れるところはすべて交換したので、もうこの辺は安心だろうと、当時はタカをくくっていた。
エアコン周りは一新したから当分は大丈夫だろうと思ったら、そのコンプレッサーが2年で昇天。回転センサーの所からオイル漏れだそうな。リビルト品は、所詮1年しか保証の付けられない物、ということを学習。こんなんだったら新品をオゴっておくんだった。これまた、ガスの回収なり何なりが面倒だったので、レトロフィットキット適応と併せてビスタに依頼する。今回もリビルト品と言う選択肢で、値引いてもらって90kコース。今度は外れを引かないでくれ、と切に思う。1年保証なんだから1年持てばOKなんて考え方は、私は到底持つことができない。
ちなみに、リビルト品のシステムというのは、リビルト品を買うと同時に壊れた物を渡し、渡した物が今度は修理されて別のリビルト品となる、と言うものである。つまり故障の程度に関わらず、修理の為の部品が入手できないディーラー等では、その箇所を修理すると言う選択を取ることが出来ず、リビルト品を買わなくてはならない。一応、電装屋ではその部品が出るわけだが、リビルト品しか扱っておらず、修理を引き受けていない、と言うケースもあり得ない話ではない。となると、出るならば部品を頼んで自分で修理するか、壊れるの覚悟で中古品を使うか、と言うのが一番安上がりだと思う。が、あらゆる意味で、自分でできるなら、と言う制約は免れないだろう。リビルト品がもう少し安いか、1年より長い保証がついているなら、そんなに高く感じることはないのだろうな、と思うと残念でならない。頻繁に壊れる部品を修理してもまた壊れるのがオチ、と言う話もあるんだが、エアコンでそれは勘弁して欲しいもんである。
デンソー純正の、R-12仕様のエアコンをR-134a仕様に変換するキット。部品はほとんどがOリング等のシール。これ単体でやると40k程かかるらしいが、コンプレッサーの交換と同時に行ったので、その作業に10kちょっと上乗せするだけで済んだ。ゴムホースを通してR-134aが抜けてしまうらしく、年に100gぐらいずつガスが漏れてしまうらしい。また、R-12に比べてR-134aの冷却能力は劣る(その分、大きく作る)と言う話は事実のようで、真夏の真っ昼間だとエアコンの能力が日差しに負けて、寒いほどまで冷やすことは難しく、エンジンルームの熱が後ろから来ることも手伝って、背中に汗をかくこともある。窓にフィルム貼りまくりの状態でこれであり、いくら貼った面積がたかが知れているとは言え、フィルムなしだと直射日光にやられてさらに暑い、と言う可能性は否定できない。まあ、エアコンがないよりはマシと言ったらそれまでなんだが。