ENDLESSのCC-Sと迷ったが、0度から行けるのと誰も使っていないのとでこれにする。初期制動もそれほどきつくなく、ちょっと触っただけでガツンと効くような特性ではない。即ち、ブレーキを押し込んだ分だけ制動力が生まれるような感覚である。と言っても効きが悪いわけではなく、下手なブレーキを踏むと確実にロックする。それほど激しいブレーキをしない所為かタイヤが良くない所為か、パッドはちっとも減らない。でもダストと鳴きはもの凄い。と言っても、鳴くのはブレーキグリスを塗ってないため。フルードは主にWAKO'SのBF-4(DOT-4)。
シリンダにこびりついたカーボンを落として、キャリパーを掃除してシリンダキットを組み付けただけだが、踏んだ量だけシリンダが動いてその分だけブレーキが効く、と言う感じの特性になった。ブレーキがよく効くようになったという訳ではないが、タッチが非常に軽くなり、微妙なコントロールができるようになったという点はグッド。ちなみに、サイドブレーキ部分はOHせず。
バラしてインナキット(6k弱)を組み付けただけ、と言えばそれだけだが、それなりに苦労はあった。ブレーキフィール方面の効果は、よーわからんと言うのが正直なところ。前より違和感がなくなった、と言われればそーかな、と思えるぐらい。しかし、ピストンのゴム部が腐食気味で、ブースターは漏れたフルードで塗装がやられており、それが駆逐できただけで大満足である。
と言っても、分解して中身を抜いただけ。Pバルブは、ブレーキをして前に荷重が行ったときにリアがロックしないよう、ブレーキマスターシリンダーの液圧がある程度まで上がった時に、リアの液圧を制限するものである。が、荷重の量とブレーキの液圧は比例するものではなく、荷重が掛かってないのに液圧が上がるような、いわゆる急ブレーキをしたときにフロントがいきなりロックするのはかえって危険、と考えてPバルブをキャンセル。というのは建前で、前より後ろの方が重いんだからもっと仕事をして欲しかった、と言うのが本音ではあるものの、この建前が有る分には問題ないだろう、と言うことで実行した次第。ブレーキ系に手を加えると言うリスクを考えると、そんなに気軽にいじるものではないだろう。
一度、間違えてスプリングだけを抜いてしまい、Pバルブが開きっ放し状態で乗っており、気付かされてあわててバルブまで抜いた。そのため、純正からの感覚の違いは比較することができない。えらく止まるようになった気はするが、ブレーキの性能が貧弱な状態で乗っていたため、そう感じる可能性が高い。しかし、後ろブレーキは思ったほど頑張ってないな、と言うのが正直なところである。タイヤの太さの関係もあるだろーが。
これを交換するのが流行っていたのと、ステアのニュートラル辺りの応答がちょっと怪しく感じたので、私も便乗。ゴムがそれほど酷い状態になってなかった所為か、気持ち怪しさは薄れたかな、と言うのが交換直後の印象だった。が、段差でステアを取られることがなくなったし、ホイールバランス取りや足周りのブッシュ交換等でも直らなかった、高速時のステアの振動がなくなった。ぬわわMPHでもまるでブルブルせず。最初の頃だけは、だが。二つ合わせて1kチョイでこの効果は大満足。ただ、取り付けボルトの一本が斜めに刺さっていた事実には閉口。
片効きのため、片方向だけサイドターンが出来なくなっていたので交換。しかし、ほとんどサイドターンの機会はない。一応、サイドブレーキワイヤーのブーツが破れていたから、と言う大義名分はあった。交換は難しくはない。しかし、リアタイヤ、アンダーカバー全部、シート、センタートンネルを外さねばならず、とにかく面倒だった。交換後はしっかり張り調整。交換前から、坂道で普通に止まれていたので、交換の効果を実感する機会はない。