車自体の特徴とか私の車特有の特徴とかいろんな覚え書きとか(憶測が至る所に有ることに注意)
車名:MR2
Midship Runabout 2-seaterを縮めてそれである。Mid-Engined Rear-Drive(MR)とも当然ひっかけているだろう。昭和59年6月8日デビュー。ショーモデルではSV-3という名前だった。そっちの由来は不明。私的に"えむつー"という略称はあまり好きではない。エンジンが後ろにあってエンジンが前方排気ということは、背中をエキマニが通っていることになるので、走行中は室内にその熱が来てけっこう暑い。しかし、めちゃくちゃ暑いってほどではないので気にしていない。車内はエンジン音でめちゃくちゃうるさい、というか純正でこれ以上うるさい車に乗ったことがないが、エンジンの回転数を音で合わせられるので逆に有り難く思っている。

ミッドエンジンであるがため、至る所で限界がピーキーと言われているが、タイヤの接地感がなくなってからリアがブレイクするまではけっこう余裕があるように思う。しかし一度ブレイクしてしまうと、タコ踊りかスピンの二択である。よっぽど急なハンドル操作でもしない限り、いきなりブレイクってことはないと思う。滑らかな動作を心掛ければ、運転はめちゃくちゃ楽しい。

燃料タンクがセンタートンネルの下、つまりシフトレバーの下にある。開発当時、その燃料タンクの容量確保に苦労したらしく、かなりセンタートンネルが出っ張っている。その所為で、純正シートは左右非対称とせざるを得なかったようだ。よって、社外品のシートを付けるとかなりの確率で右に寄る。限定モデルに純正で付いていたレカロでも右に寄っているらしい。これはどーすることもできない。

型式:E-AW11
エンジンがA型、MR2のシャシの系列がW系、初代だから10の位は1、排気量は小さい方から二番目だから1の位は1、という法則だと思う。S型エンジンを積んだ二代目MR2はSW20系だし、カローラ&スプリンターの系列は必ず#E系だし、1.5lのモデルはAW10だし、である。過給器の有無には関係ないので、自然吸気もS/C付きもAW11である。"えーだぶ"とい略称はあまり語呂がよくないよな、と思っている。

前後比は発売当初は45:55ぐらいであったが、S/Cを積んで後ろが重くなったので、私のはもっと後ろよりである。車検証によれば、前後の軸重は前が450kg、後ろが650kgらしい。ということは前後比は40.5:59.5……。レガシィB4は確か6:4だったから、そいつの後ろ向きといい勝負なわけだ。やっぱりRRに近いのね。それでもSWよりはマシだろう。確か43:57だったし、それはおそらくNAの前後比だから、ターボの方はどうなることやら……。ちなみにMR-Sは42:58だそうだ。重量配分よりもロングホイルベースを重要視したためだと思われる。

ドライブトレーンはAE82カローラFX-GTのものを流用しているが、AW11がデビューした時点でまだデビューしておらず、4A-GEを横置き搭載した最初の車になっている。AE82が後ろを向いて走っているようなものだ、という表現をよく見かけるが、本当にそうしたらRRじゃねーかと常々思っている。本当はFFのドライブトレーンをそのまま後ろまで持ってきた、が正しい。

初年度登録:昭和63年10月
一番最後のモデルチェンジが63年8月なので一応最終型で、電動格納ドアミラーやらボディー同色ドアパネルやらが付いているが、特にハイマウントストップランプが付いてるのは私的に非常に嬉しい。AWはブレーキランプが片側一個しかないので、ブレーキを踏んでもトラックや営業車みたいに赤い部分が明るくなるだけで、追突されないか私的に非常に心細いのである。自分でもハイマウントのない車がブレーキを踏んでいるという事実を認識するのが遅れてビビッたことが結構ある。アメリカでは、ハイマウントストップランプが事故防止に効果があることが認められたために、取り付けが義務化されたらしい。やっぱりハイマウントがあると安心する。しかし、テールランプにブレーキ専用のランプがあるならそれで良いとは思う。

ハイマウントストップランプはリアスポ埋め込みなので、リアスポを外すとハイマウントはなくなってしまうわけだが、輸出仕様では室内に付けるハイマウントストップランプがあるので、それをつければリアスポ外したいけどハイマウントがなくなっちゃうしな〜という悩みもばっちりである。社外品で汎用のそれも存在する。それに、自作をするにしても簡単な電気工作でできるだろうから、手間さえかければそれなりのものができあがるだろう。明るさをどのぐらいにすれば妥当なのかがわからなそうだが。

グレード:S/C G-LIMITED AD-PACKAGE
S/Cはそのまんま。NAとS/Cの違いを付けるのにもうちょっと別の表記方法はなかったんかい、と思うが、S/Cだと必ず豪華装備じゃなきゃダメ、とかそういうのがない分それで良かったのかもしれない。G-LIMITEDは詳しくは忘れたがサイドステップやらパワーウインドウやら付いてるグレード。そういうのが省略されたGの方が10kgほど軽い。最近はパワーウインドウは壊れるのが怖いので、手回しの方がいいなあとか思っている。運転席からでも助手席の窓は開けられる訳だし。AD-PACKAGEは専用バネとリアスタビと良いタイヤが付いたグレード、と言うよりオプションセットみたいな感じだろうか。この仕様はそれほどバネも固くなく、ロールもそれほど大きくなく程良い具合なので、私的に非常に気に入っている。後はまともなショックさえあれば申し分なし。

色:8E3 ダークブルーマイカ
S/C搭載車専用色。他に使われた車種があるのかはよくわからないが、これだけしかないってことはないと思う。はじめは最終型の白/銀のツートンが良かったが、これはこれでかなり気に入っている。特に洗車した後の晴れの日は最高だ。ただ、バンパーなどの樹脂系パーツの塗装がやられるのが早いのは厳しいの一言。こればっかりはもう一回塗るしかないだろう。

エンジン形式:4A-GZE
A型エンジンの4つ目のバージョン(1ZZと2ZZみたく排気量が全く同じでもボア×ストロークが変わるとバージョンも変わる)でGが付くと確かカムが尖っているスポーツエンジン(Fはハイメカツインカム)、Zが付くとスーパーチャージャー付き(Tはターボ付き)、Xが付くとハイブリッド、Sが付くと直憤、Hは忘れた(爆)、Eが付くとEFI(燃料噴射量を電子制御)、となる。自然吸気のAWは4A-GELUで、Lが付くと横置き、Uが付くと排ガス規制対応、などとなっているが、4A-GZにはなぜかついていない。恐らく、もう明記する必要がないとメーカーが考えたためだと思われる。排ガス規制対応で当然だし、横置きと縦置きは大した違いじゃないし、だろう。よく4AG-Zと書く人を見るが、表立ってそれは違うぞとは突っ込まないものの、心の中ではしっかり突っ込んでいる。AE92と101のS/C付きのグレードがGT-Zだから紛らわしいんだよな。ボア×ストロークは81×77の1587cc、圧縮比は8.0。92後期のハイオク仕様は8.9になっている。ピストントップが盛り上がっているらしい。圧縮比が低いせいか、高圧縮エンジンのような扱い易さは皆無である。

S/Cの設定は昭和61年のマイナーチェンジで追加。エンジンからベルトでコンプレッサーを回すスーパーチャージャーが付いている。過給器特有のバカ太いトルクをスロットルを開けてすぐに得られるのが特徴。ターボ特有の、スロットルを開けてから過給が立ち上がるまでの間、いわゆるターボラグはない。しかし、高回転では逆に機械的ロスになるので、おいしいのはいいとこ5000rpmまで。下も3000rpmからじゃないと踏めば前に出るというおいしさはないが、4000rpm辺りは殺人的な加速を味わえる。よって、案外おいしいところが狭く、大排気量車のようにどんな回転数からでもスロットルを開ければ加速できる、って訳ではないので逆にそれが楽しい。自分で操っている気分になれる。

トップエンドまで一気に回らないのは気持ち良くないという人も多いが、私は高回転型の自然吸気エンジンにはない中回転までのトルクのバカ太さが大好きである。ショートストロークのフケの良さを持ちながら、ロングストロークのような低回転トルク&高回転の伸びのなさは、S/Cならではの特性であろう。頑張って高回転を維持しなくてもどんどん前に出る楽しさが味わえ、それなのに次々とシフトアップしていく楽しさも味わえる、という後輪駆動車はこいつだけじゃないかと思う。

ちなみにS/Cはルーツ式といわれる、二つの繭が回転しているタイプのものである。三枚葉のリショルム式というのもあり、こっちは高回転でもあまり抵抗にならないらしいが、作るときの精度がかなり厳しいらしく、コストが高くなってしまうために採用されなかったようだ。マツダの高級車やカメラードが出している後付けS/Cキットにはこっちが採用されていた。外車はたぶんリショルム式だろう。高いし。

S/Cはコンプレッサーが回った分だけ過給されるわけだから、エンジンの回転に対してよりたくさんS/Cが回ってあげれば過給圧は上がるということになる。ということで、エンジンのクランクプーリーを大きくする(and/or)S/Cのプーリーを小さくすることで、簡単に過給圧を上げることができる。その代わり、プーリーが大きくなるとプーリーの重量が重くなり、過給の立ち上がりが悪くなる欠点がある。要はプーリーが重くならなきゃいいわけで、アルミを使ったプーリーなんかも出てる。あまりプーリーが大きくなると、今度はアイドラーベアリングと干渉し、こっちも交換せねばならなくなってしまう。ところがそのベアリングが強度的に問題があるらしく、結構すぐに壊れてしまうらしい。ブーストアップするとやっぱりエンジンにも厳しいわけで、丈夫で有名な4A-GZであるが、1.3kg/cm^2ぐらいかかるとさすがにブローするらしい。私的に過給圧が上がるとハイオクを突っ込まなきゃいけなくなるので、純正のレギュラー仕様もそれはそれでよいかなと思う。据膳があればわからないけど。

エアフロ:L-ジェトロ(フリップ式)
エアフロはフリップ式のL-ジェトロである。L-ジェトロはエアフロの値から燃料の噴射量を計算する方式で、D-ジェトロはエアフロの値から燃料の噴射量をROMから呼び出す方式。実際に計算をする分、L-ジェトロの方がレスポンスが悪くなるのは仕方がない。フリップ式は、空気の流入とともにフリップが動き、その動いた位置で流入量を計る、というものである。スロットルを開けて、空気がたくさん流れて、フリップが物理的に動いてからエンジンが付いてくる、という感じになるので、アクセルに対するエンジンのレスポンスはすこぶる悪い。しかし、空気の流入量を正確に計れるという利点がある。よってトヨタ車では、流入量を計り間違えるとブローに直結する危険の高い過給器付きのエンジンに採用されることが多く、ある程度マージンを削っても大丈夫という判断が下るとD-ジェトロ化される傾向に有るように思う。最終的に4A-GZもD-ジェトロ化された。

他の方式としては、完全にスロットルポジションセンサーだけで制御するスロポジ式、熱せられたワイヤーを当てて温度変化で流入量を計るホットワイヤー式、空気に超音波を当ててカルマン渦の数で流入量を計るカルマン式、詳しい方式は忘れたが、吸気温とかから空気の量を予測する方式などがある。スロポジはレスポンスは良いが、スロットルポジションセンサーが狂うとそれだけでヤバいことになる可能性が高いし、スロットルの開度が空気の量に完全に直結するわけではない。最後の方式はレスポンスは良いが空気の量をそれほど正確には計れないらしい。ホットワイヤー式やカルマン式は特に弱点になるような物はないように思える。

ミッション型式:E51
カローラ&スプリンターやスターレットなどに使われているC系ではそのトルクに耐えられないと考えたのか、4A-GZE搭載車のミッションはE系である。ちなみに、自然吸気は3A-LU搭載車がC50で4A-GELU搭載車がC52で、両者のギヤ比は同じである。このミッションがまた重い。正確な数値はわからないが、C系と比べて20kgぐらい重いのではないだろうか。一人で持ち上げるのは至難の技らしい。しかしその分めちゃくちゃ丈夫で、ミッションブローという話はほとんど聞いたことがない。まあE系は3S-GTEのミッションにも使われているぐらいだから、4A-GZEで破壊することはほぼ不可能だろう。

ミッションオイルの容量もめちゃくちゃでかい。4.2リットルも入る。オイルポンプが一緒に入っているかららしいが、オイルを換えるのにかかる金がバカにならないのは勘弁してほしい。ちなみに、ミッションオイルはインタークーラーを外してエア抜き用の穴(30mm)からオイルを流し込むと楽チンである。ちなみにこのミッションは2速&3速のシンクロがすぐ死ぬ。ご多分に漏れず私のも2速のシンクロが死んでいるが、OHする金もないのでダブルクラッチで回転数を合わせる練習だと思って放置してある。

3S-GTEの車とミッションの系統が同じということは、その辺のギヤを流用できるということであろう。セリカのGT-FOURやらSWのターボやらと92&101のGT-Zもある。狙い目はST18#セリカのGT-FOUR Rallyだろう。競技ベース車なので、純正でAW11の3速のギヤ比がまんま4速という感じのクロスミッションになっている(ファイナルは違うけど)。なので、その辺を流用できるとかなりおいしいと思う。SWではこれを流用して〜ってショップが結構あるようだ。でもどうやらポン付けなんてのは甘い考えらしい。

E系ミッションを採用していると思われる車のギヤ比を下に記す。これらはWebを探しまくって見つけたもので、実際にカタログ等で確認できたのは一部しかない。また、ミッションの型式に関する資料はほとんど見つからず、ST165がE50でE58とかE52が存在するということぐらいしかわからなかった。その他、E系でも、E##系とE1##系が存在するらしく、それらの間で互換性が存在するかは定かではない。カルディナGTも3S-GTEを積んでいるためE系ミッションだろうが、現行のST215以外は資料が見つからなかった。なお、ST185HのGT-FOUR RCは他のST185とは1速と2速のギヤ比が違うことが売り文句だったにも関わらず、シンクロなどは改良されているだろうが、まんまST165の流用だったことを記しておく(爆)。ファイナルはさすがに専用だったようだが。

車種 MT型式 第1速 第2速 第3速 第4速 第5速減速比後退比
AW11 S/C E513.2301.9131.2580.9180.7314.2853.583
SW20 GT E5#3.2301.9131.2580.9180.7314.2853.545
AE92 GT-ZE523.2142.0451.3330.9720.8213.9443.583
AE101 GT-Z E58
ST165 GT-FOURE50F23.5832.0451.3330.9720.7314.2853.583
ST215 GT-TE15#3.3841.9131.3330.9720.7314.2853.545
ST185 GT-FOURE150F
ST185 GT-FOUR RallyE152F3.2302.1421.5181.2580.7314.2853.545
ST185H GT-FOUR RCE151F3.5832.0451.3330.9720.7313.9333.545
ST205 GT-FOURE15#3.3841.9131.3330.9180.7314.2853.545
VZV20,30E533.5832.0451.3331.0280.8204.2853.583
SV30E56F23.5382.0451.3331.0280.8204.2353.583
CT215E57F3.8332.0451.3330.9180.7753.9443.583

サスペンション:マクファーソンストラット
前後とも良くあるストラットである。その構造はとてもシンプルで、ダブルウィッシュボーンやマルチリンク等と比べれば足の交換も楽チンであるが、一箇所だけ22mmが必要なところがあるのが曲者だ。他は17mmと19mmで大体OKである。AWの場合、その低いボンネットの所為で前のサスペンションのストロークが足りず、すぐにフルバンプしてしまうらしい(私はやったことないが)。AWのバンプストッパーはゴム製でフルバンプ時に前が跳ねてしまうらしいのだが、これをウレタン製のそれと交換することにより、それを抑えることができる(オーバーレブ!参照)。このバンプストッパー(バンプラバー)はショックのロッドの径が同じならば純正のものを流用できるらしく、オーバーレブ!のヤツはEP82用をタイラップで止めてして使用してある(確か)。他にもST170用を使ったという例も聞いたことがある。ロッドの径は22φだか17φだかで、APEXiからも出ているようだ。

他には、リアのアラインメントをすべて調整することができたりする。普通リアのキャンバーは調整できないらしいが、AWはその辺が全部いじれ、アラインメントでいろいろと遊べるらしい。純正でキャンバーがマイナス方向についていたりもする。しかし、その自由度がアラインメントが狂いやすいという弱点にもなっている。

タイヤサイズ&オフセット:185-60-R14 14-5.5J 4穴 PCD100 +39(純正)
その頃の市販車は前後のタイヤサイズを一緒にしなければならない、ってことになっていて、ミッドシップ車は後ろのタイヤを1〜2サイズ大きくするのが常識なのにも関わらず、やむを得ず前後同サイズなってしまったらしい。SW以降はその規制もなくなり、しっかり後ろの方が幅の広いタイヤになっている。そのようないわゆる大人の事情の制限を取り払ってやり、その車が持つポテンシャルを引き出してやろう、というのが上にあるオーバーレブ!にも出てきたスーパーノーマル構想だそうだ。

ホイールのオフセットは純正で+39であるが、前は+32後ろは+27ぐらいまで入るらしい。前は現に+32でギリギリ収まっているが、ステアを左に半分以上切った状態で、下り坂等の右のタイヤに荷重がかかる状態でブレーキを踏むと、バネとホイールが干渉するらしくヒィィィと鳴く。このような話は聞いたり聞かなかったりなので、タイヤがボディと干渉するかどうかはアラインメントと運(爆)によるだろう。私のは純正ホイール+純正タイヤサイズでもアンダーカバーと干渉してたし。

ボディサイズ:全長×全幅×全高=3950×1665×1250[mm]
なかなかコンパクトだと私は思う。私的に小さ過ぎず大き過ぎずで非常に気に入っている。やや細めの道もそれほど神経質にならなくてすむ。全長が4m以下なのでフェリーが安い(笑)。マイチェン前は全長が25mmほど短いが大した問題ではない。

車両重量:1100kg
意外に重い。ひとえにS/CとTバーの所為だろう。前者はNA比40kg増、後者はノーマルルーフ比30kg増、すなわち70kg増である。ちなみに前期はもっと軽く、1tを切っている。サイバーCR-Xはどのグレードも1t切っているので軽さは負けまくりである。しかしボディ剛性はTバーのくせにそれなりにあると思う。30kg分の補強は伊達じゃない(泣)

ホイルベース:2320[mm]
かなりのショートホイルベースであるが、CR-Xは特別でもっと短い。AE86やSWでさえ2400mmある。この車のスピンのしやすさは、ミッドシップということよりこのホイルベースの所為だ、とも言われている。私的に路地などを曲がりやすいのでホイルベースの短さも気に入っている。それでもその重ステゆえに路地はかなり厳しい。なるべくステアを切る量を小さくしたくなるため、ライン取りは必然的にうまくなる、かもしれない(笑)

天井:Tバールーフ
S/Cの追加と同時に追加された。その代わり、それまであったムーンルーフが消滅。天井の2枚のガラスルーフが真ん中のフレーム部分を残して取り外せるのが最大の特徴で、ムーンルーフより解放感が味わえるのが売り。しかしガラスの収納方法が、専用のソフトケースに入れてシートの後ろの壁に吊る、というこの上なく面倒な方法のため、私がこれをやったのは2年で3回ほどしかない(爆)。最初はこのガラスが透明なガラスで夏は地獄だったようが、昭和63年のマイチェンでハーフミラーになった。私のAWはハーフミラーの方である。

このTバー、一番の問題は雨漏りだろう。マジでシャレにならない。今はまだ治せば治るから良いものの、治らなくなったらTバーは開かなくしてしまうと思う。雨漏りの一番の原因はウエザストリップの水路詰まりだろう。他にもピラーを伝って車内に入ったり、ボディが歪んでウエザストリップを取り替えても雨漏りが治らない、という例もある。他にもノーマルルーフに比べ30kgの重量増やボディ剛性の問題などマイナス要素がいろいろあるが、ガラスを外さなくても天井から空が見えたり明かりが入ったりするだけで、解放感はサンルーフなしとは段違いなので、私はけっこう好きだったりする。しかし返す返すも30kgは痛すぎる。